
こんにちは、hachi8833です。私もAdvent Calendarやってみたいので、いつもとは趣を変えて記事を書いてみました。
babaさんについて簡単に
BPSの草創期から技術面の総元締めを担当しているbabaさんは、TechRachoが2008年の暮に開設された当初から膨大な技術記事を書いています。プロフィールに表示されている記事数を改めて確認してみると、現時点で463件です。
もう一度書きます。463件です。
今年の夏から平日欠かさず書いている私はやっと89件なので、まだまだですね。
ogawaさんが2014年に公開したTechRacho誕生秘話記事によると、当初は9割babaさんが書いていたそうです。確かめたわけではありませんが、BPS草創期の馬場さんはまだ成人して間もない頃だったのではないでしょうか。
babaさんはコーディングの速度が半端なく速く、そのうえ情報処理技術者試験の高度区分を全制覇しているという空恐ろしい人です。本人は「趣味なので」とあっさりしていますが、死角というものが見当たらない人です。
BPSの他の社員と同様、新し過ぎるガジェットが大好きです。社内に何か新しい機材や端末があると、babaさんのだったりします。
最近は忙しくなりすぎて記事を書く余裕がないのが残念ですが、Web部長のmorimorihogeさんとともに私の書いた記事にSlack上でバンバンまさかりを投げてくれるので大変助かってます。私の記事でもSlackのスクリーンショットでよくお見かけすると思います。
昔の記事を改修しています
TechRachoでは先頃より、以前の記事のマークアップやスタイルなどを順次改修しています。当然の流れで、記事数の多いbabaさんの記事から改修をすすめています。
ひとまず、以下の記事について改修いたしました。先はまだまだ長いです。
2008〜2009年頃のbabaさんはどんな記事を書いていたのか
改修しながら中身もじっくり読んでいると、私も当時の技術環境などをいろいろと思い出してしまいました。
- babaさんはWindowsの人なので、Windowsに関連する記事がやはり多いですね。
- PHP、特にEthna関連の記事も目立ちます。私はPHPのことはわからないので、EthnaというPHPフレームワークも今回初めて知りました。
- C#関連の記事も意外に多くありました。最近のbabaさんは再びC#熱がぶりかえしているようですが、こんなに昔から書いていたんですね。
- 最初期のRails記事も見つけました。BPSでは随分前からVM上のLinuxでRailsを開発するスタイルですが、当時はWindowsに直接インストールしていたんですね。
- ときには記事を書きながらサーバーを再起動中に年が明けたこともあったそうです。私もその記事を読んでいる間近所から大掃除の音が聞こえてきて、すっかり年の瀬気分になってしまいました。
読んでいて、babaさんもこんなところで詰まったりしてたのかと思ったり、.NET Frameworkのコードがあれば早く解決できたはずの問題があったりと、じわじわ来ました。
技術の移り変わりの早さを実感してしまいます。
おまけ: その頃の私
話はそれますが、それより少し前の私は、某社のサポート用のWeb記事のテクニカルチェックをやっていました。Windows Meなんてものがまだ現役だった頃、Windows 95/98/Me/NT/2000に渡って動作を検証する作業です。
アプリケーションの動作検証ならインストール/アンインストールでどうにかなりますが、OSの動作検証はどうしても手間がかかります。
当時はろくなマシンをもらえなかったので、仮想マシン系のソフトウェアはまったく満足に動きませんでした。仕方なく秋葉原でジャンクのハードディスクを山ほど買ってきて、換装用のデッキをテスト用PCに搭載してそれをとっかえひっかえしながら環境を切り替えていました。
ハードディスクはジャンクなので、何もしなくてもちょくちょく壊れます。しまいにはだんだん慣れてきて、時間のないときはいちいち電源も落とさずにいきなりデッキを引っこ抜くこともしばしばありました。もちろん書き込み中でないのを確認してからですが。
Active Directoryでドメインが3つ以上が前提の環境となると構築にも時間がかかり、普段は遅くて使い物にならない仮想環境まで動員したのを覚えています。
一度だけWindows 3.1をインストールしようとしましたが、環境が違いすぎてとうとう動かすことができませんでした。もともとマカーで、DOSをほとんど知らなかったのでした。
ついでに: 記事を書く=理解が進む
babaさんは当初から、気付いたことや詰まったことなどをどんどん記事としてアップしていました。私も何度となく経験したことですが、「わかったから記事にする」というより、「記事に書いてみることで初めてわかる」という側面があります。
一般論になりますが、作業をしていて「ん、ここは理解が怪しいな」と思ったりしたら、調べ物はもちろんですが、調べた結果を記事にすることで自分の理解も進み、他の人にとっても役に立つという二重の効用があります。
よく間違われるのですが、「理解してから記事を書こう」とするより、「わからないからとりあえず記事にしてみよう」という姿勢の方が間違いなく有効ですね。
800年ほど昔のエッセイストが書いていたように、「完全に理解してから記事を書こう」とすると、その機会はたいていやってこないものです。
そういえば最近「問題解決には「他人のため」という視点が効率的に答えを導き出せることが判明」という記事が話題を集めましたが、誰しも多かれ少なかれ「自分しか食べない食事はいい加減に作るけど家族や友だちに作るご飯は気合が入る」という傾向はあると思います。
技術記事を書くということは自動的に他人の視点で考えることになるので、自分しか読まないメモよりもそれだけで実になることになるのではないでしょうか。
それを10年近く実践してきたbabaさんの途方もない積み重ねが、463件の記事とbabaさんの技術力にはっきりと表れています。
いつか記事数だけでもbabaさんを抜いてみたいと思いつつ、babaさんがまた記事を大量生産するようになったらいつになることやら。