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Ruby: ループには一時変数ではなくEnumerableを使おう(翻訳)

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概要

原著者の許諾を得て翻訳・公開いたします。

Ruby: ループには一時変数ではなくEnumerableを使おう(翻訳)

Rubyで私の大好きな機能のいくつかはEnumerableモジュールにあります。このモジュールについて詳しくはRubyのドキュメントをどうぞ。

ArraySetHashなどのような「コレクション」を表現するクラスでは、Enumerableのメソッドや機能が使えます。これらのメソッドを用いることで、そのグループをループで回して、コレクションの個別のメンバーを入力とする操作を行えます。

次のようには書かないこと

C言語のように一時変数を用いてループする。多くの言語ではこれでよしとされている。

total = 0
[1, 3, 5, 7].each do |num|
  total += num
end
total

次のように書くこと

RubyのEnumerableメソッド群への愛を存分に発揮して、#injectで実装する。

[1, 3, 5, 7].inject(0) do |total, number|
  total += number
end

次のように書けばさらに良い

Enumerableにある便利な#sumメソッドを用いる。

[1, 3, 5, 7].sum

そうすべき理由

私はRubyを使えば使うほど、Enumerableのメソッド群を実にエレガントな方法で利用できることに至高の喜びを感じます。このようにコードを構成することでRubyらしい書き方(idiomatic Ruby)になります。Rubyらしく書くことで、Rubyの作法に適った健全なRubyコードを書いていると言えるようになります。

巨大なループを扱う場合、Ruby組み込みのEnumerableメソッド群を用いることで、メモリ使用量の削減や速度の向上に著しい効果がもたらされることがよくあります。

ループの冒頭でこの手の「一時変数のセットアップ」を見かけたら、そのループをEnumerableのメソッドで適切に表現する絶好のチャンスと言えるでしょう。

そうすべきではない理由があるとすれば

Ruby経験の浅い人は、#injectなどのメソッドで混乱することもあるようです。こうしたメソッドはRubyを使って得られる基本的なメリットなので、ぜひモノにしましょう。

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