半年ほど前、Macbookのバックアップに使っていたもらい物のAirMac Time Capsuleが壊れてしまいました。ものがないので確認できませんが、おそらく1st Generationだったと思われます。
そして既にご存知かと思いますが、AppleはTimeMachineバックアップ用のデバイスの販売を既に終了しています。つまりTimeMachineバックアップを行おうと思ったら、TimeMachineに対応したサードパーティのNASなどを購入しなければならないということです。
AirMac Extreme Base Station + 外付けストレージ
NASをリニューアルする余裕がなかったので、つなぎの処置として、ストレージを持たない「AirMac Extreme Base Station」を中古で安く購入して、そこに外付HDDを接続してTimeMachine専用機として使うことにしました。実際に動かすまでドキドキしましたが、意外にもすんなり快調に動いています。さらに、この間外付けHDDをSSDに変更したので、バックアップが短時間で済むようになりました。
配線は以下のとおりです。左から電源、USB(おそらく2.0)、Ethernet x 4です。
ポイントは、事前に外付けHDDをMacbookに接続し、ディスクユーティリティで「GUIDパーティションマップ」「スパースバンドル」を指定して初期化しておくことです。
参考: Macでディスクユーティリティを使用してディスクイメージを作成する - Apple サポート
自宅には既にDocomoのWi-Fiルーターがあるので、AirMac Extreme Base StationのWi-Fi機能はオフにすることにし、Wi-Fiルーターにケーブルで直接接続しました。
後はAirMacユーティリティを起動してAirMac Extreme Base StationのWi-Fi機能をオフにし、AirMac Extreme Base Stationと外付けストレージが認識されていることを確認できれば、TimeMachineでバックアップできるようになります。
Big SurでのTimeMachine関連問題
この間macOS Big Surがリリースされたとき、試しにOSをアップデートした後、このAirMac Extreme Base StationのTimeMachineバックアップをWi-Fi経由で取り出してOSをCatalinaに戻そうとしたところ、Big Surのリカバリー画面でAirMac Extreme Base StationをWi-Fiで認識できないという問題に遭遇しました。
詳細は不明ですが、AirMac〜TimeMachine間の非互換性の問題かもしれないと推測しました。以下の記事が関連していそうです。
参考: Big Sur: Read this before upgrading – The Eclectic Light Company
Big SurがTime MachineをAPFSボリュームにバックアップできるのは魅力的に思えるかもしれないが、従来バージョンのTimeMachineとの互換性がないということと、古いバックアップをBig Surで使うために変換するのは片道旅行になる可能性があることも知っておきたい。
同記事より引用および強調
片道旅行…
これと直接関連はなさそうですが、数年前のOSアップグレードでネットワークプロトコルをしれっとマイナーチェンジされて、自宅の古いNASがGuestでしかアクセスできなくなった(ユーザー名/パスワードによる認証が通らなくなった)ことを思い出しました。
回避方法
Wi-Fiを使わずに復旧をかけました。AirMac Extreme Base Stationに接続していた外付けディスクを取り外してMacbook ProにUSBで直接接続し、コマンドキーとRキーを押しながらMacbookを起動したところ、めでたくリカバリー画面でTimeMachineのボリュームを認識できるようになり、無事にCatalinaに戻せました。
ディスクが外付けだったこと、Big Surの状態でバックアップを上書きしなかったこと、TimeMachineのボリュームを暗号化していなかったことが幸いでした。
今回はこれで切り抜けられましたが、あくまでつなぎの処置なので、そのうちサードパーティのTimeMachie対応NASを購入しようと思います。古いデバイスには気をつけないと。
今後Big SurにするときはCalalina以前のTimeMachineバックアップがWi-Fi越しで当てにならない可能性も考慮することにします。
参考
なおRedditにもBig Surのβ版で類似の問題に遭遇した書き込みがありました↓。こちらも、Big SurでバックアップしたデータがCatalinaと互換性がなかったそうです。Wi-Fi経由での問題かどうかの記述はありませんが、やはりディスクをMacで直接マウントすることで切り抜けられたようです。
参考: Time Machine incompatible : MacOSBeta
また、M1 Mac同士ではTimeMachineによる復旧がサポートされず、移行アシスタントと外付けストレージが必要という記事も出ています↓。
参考: M1チップ搭載Mac同士で環境を移行する方法 | ゴリミー